スタッフブログ
腰痛の手術の成績は良くありません
こんにちは!
東大阪市のここから整骨院グループです(*^^*)
【腰の手術をするかしないか迷われている方へ】
腰椎椎間板ヘルニアの手術をしても、しなくても、2年後以降は回復度に差はない!!
と、いう事を知っていましたか?
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椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症に対する手術の短期成績は、保存療法よりわずかに優れているが、その差は時間の経過と共に減少してゆく傾向にあり、長期成績は保存療法と変わらない
(Chou R. et al, Spine, 2009)
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NHKためしてガッテン!驚異の回復!腰の痛みより
保存療法というのは、手術以外のリハビリの事です。
「でも、手術で楽になったと友達が言ってるわ」
その通り。手術で良くなる人もいます。
しかし、先の研究に照らし合わせたら、
最初の1〜3ヶ月、痛みが早く取れるだけということなんですね。
ですから、リハビリを続ける気力も無く、
どうしても痛みを我慢できない方は選択肢の一つとして手術はありです。
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手術はガイドラインに従った保存療法を2年間行っても効果がないか、
激しい痛みが続く患者に限るべき
(European COST, 2004)
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ただ、ヨーロッパのガイドラインでは、2年〜10年後には、手術も保存療法(リハビリ)も、回復に差はないから、
「(治療成績の悪い)手術の前に、2年は保存療法(リハビリ)をしなさい」
と言っている事は知っておいてください。
個人の自由ですから、主治医の先生の言うとおりに手術をしてもいいです。
。。。でも、やはり、ちょっと待ってほしい。
ガイドラインがいうように、
2年は、「ガイドラインに従った治療」をするべきでしょう。
そもそも、多くの患者さんは、ガイドラインに沿った説明も治療を受けておりませんので。。。
ある医師は、
手術は最大のプラシーボ効果(儀式的効果)
と言われていました。
プラシーボ効果とは、「思い込み効果で治ること」
「酔い止めの薬よ〜」と言って、飴を与えたら、本当に酔わなかった。というやつです。
腰が痛い。原因はなに?不安・・・
↓
病院で腰のレントゲン(画像)をチェック。
↓
「この背骨の異常が原因です」と、背骨の異常=腰痛と植え付けられる。
↓
私の腰痛は、背骨が悪いからなんだわ。。。と信じる。
↓
「この腰の異常を修復すれば楽になるんだ!」と思い込み、手術に期待を寄せる。
↓
手術
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プラシーボ(思い込み効果)は、側坐核(痛みの制御に関与)を活性化させます。
期待感が大きい程側坐核は活性化します。
(Scott DJ. et al, Neuron, 2007)
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そうです。
「期待感」が大きいほど効果があるのです。
(ですから、私たち治療者は役者にならないといけないのです)
期待感は、治療にとっても大切
個人的な考察なのでエビデンスも何もないですが、
原因を除去すれば良くなるんだ!という期待感
+
原因を除去する手術をしたぞ!という達成感
+
入院を2週間程する事により、私生活のストレスから解放
+
全身麻酔による筋弛緩効果
+
人はお金と時間をかけた事は絶対に正しいと思いたい
これらに、脳が反応するから、手術の方が一時的に早く治るのではと思っています。
手術で、腰を治したから痛みが治まったのではなく、
手術という儀式で、「脳」に影響を与えたので痛みが治まった。
だって、
側坐核・前頭葉が活性化すれば、ストレスホルモンの軽減、エンドルフィン・ドーパミンが増加するのですから。
これらは、強烈な痛み止め作用があります。
エンドルフィンって、モルヒネの6.5倍も鎮痛効果があるんですよ!
手術も、もちろん選択肢の一つです。
個人の自由です。
ただ、手術を選択されるなら・・・
なるべく最後の手段として置いておいてください
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再手術の改善率は45%(20%は悪化)、
3回目では25%(25%は悪化)、
4回目では15%(45%は悪化)まで落ち込む
(Waddell G. et al, J Bone Joint Surg Am , 1979)
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この報告をみて分かるように、最初の手術が最後のチャンスなのです。
【手術のメリット】
・痛みが早期に治まる(2年後には差は無くなりますが)
・長期間休養を取れる
【手術のデメリット】
・痛みが変わらない場合有
・2回目以降は一気に成績が下がる
・後遺症が発症する例がある
・腰に原因があると信じてしまう(壊れた部品仮説を信じる)
・費用が高い
と言った所でしょうか(´ω`)
「壊れた部品仮説を信じる」とは、
腰の骨や椎間板に異常があるから腰が痛い
という、迷信を信じていることです。
治療者は、この迷信を信じこませてはいけません。
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【慢性化させる治療者】
過剰な検査を行ない、壊れた部品仮説を信じ込ませようとする
(ACC,急性腰痛と危険因子ガイド,2010)
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これらは、根拠がないウソ情報だから患者さんに広めてはダメ!
と、ニュージーランドの医療機関は警告しているのです。
椎間板ヘルニアだけではありません。脊柱管狭窄症も手術は慎重に考えるべきです。
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複雑な固定術を必要とする脊柱管狭窄症がわずか6年で15倍に増加したとは考えられない。脊椎分野のオピニオンリーダーの影響や思い込み、経済的利益などの要因が関与している。正確な情報を与えられれば患者は低侵襲性のリスクの小さい手術を選択するだろう。http://n.pr/8XAf9S
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この研究報告では、オピニオンリーダー(有名な先生)たちが、成績も悪く費用も高い固定術を、「固定術の方がいい」と、思い込みで判断して手術している。と述べています。
オーストラリアサウスウェールズ州で、最新の医学情報を基に製作された、痛みへの正しい対処法のアニメーションです。
手術を言われた方は是非ご覧ください。日本の病院で受ける説明と大きく違うことの驚かれることでしょう。
手術は最善の方法ではないと言っていますよね。
「私の腰痛。手術しか方法がないのかしら・・・」
そんなお悩みの患者様。
一度、ガイドラインに沿った説明を受け、適切な治療を試してみませんか?
(文中の文献はTMSJAPANより)
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