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なぜ「効果がない」と言われた治療がやめられないのか?〜バックファイア効果と向き合い、本当に必要な治療へ〜
皆さんは、ある治療法や健康情報について、一度「効果がない」と分かっていても、なかなかそれを受け入れることができずにいる経験はありませんか?
例えば、「このサプリメントは効果がない」という科学的な根拠を示されても、「でも、なんとなく体に良さそうだから…」と飲み続けてしまう。
あるいは、「この治療法は効果がない」という医師の診断を受けても、「でも、藁をも掴みたい気持ちで…」と続けてしまう。
このような心理状態は、心理学で「バックファイア効果」と呼ばれています。
今回は、このバックファイア効果が、私たちの健康に関する決断にどのような影響を与えているのか、そして、本当に必要な治療へと繋がるために、私たちがどのように心の状態と向き合っていくべきかを解説していきます。
- なぜ、効果がないと分かっていても、その治療法をやめられないのか?
- バックファイア効果とは何か?
- バックファイア効果に陥らないためにはどうすればいいのか?
バックファイア効果とは?〜なぜ人は「否定」されると逆上してしまうのか?〜
バックファイア効果とは、ある情報や意見に対して、それとは反対の情報を提示されたときに、かえってその最初の情報への確信を強めてしまう心理現象のことです。
例えば、あなたが長年愛用している健康食品について、「科学的な根拠はない」という情報を見たとします。
この時、あなたは「そんなはずはない!私はこの商品のおかげで健康になったんだ!」と反発し、むしろその商品の効果をより強く信じるようになるかもしれません。
これは、私たち人間が、一度心に決めたことや、自分にとって都合の良い情報を簡単に否定されることを嫌う心理が働いているためです。
バックファイア効果が起きるメカニズム
- 自己肯定の欲求: 人間は、自分の考えや行動が正しいと信じたいという強い欲求を持っています。
- 認知的不協和: 自分の中に矛盾する情報があると、心理的な不快感が生じます。この不快感を解消するために、新しい情報よりも、すでに持っている情報を優先的に受け入れてしまうのです。
- 社会的証明: 周りの人たちが信じていることや、有名な人が言っていることだから、自分も信じたいという心理が働きます。
バックファイア効果と健康に関する決断
バックファイア効果は、私たちの健康に関する決断にも大きな影響を与えています。
- 効果がない治療法への執着: 効果がないと分かっていても、藁をも掴む思いで治療を続けてしまう。
- 根拠のない健康情報への信憑性: 科学的な根拠がなくても、共感できる情報や、自分にとって都合の良い情報であれば、信じてしまう。
- 医療従事者への不信感: 医師の診断に疑問を持ち、別の情報を探してしまう。
これらの行動は、時に、本当に必要な治療を遅らせる原因となったり、健康状態を悪化させる可能性もあります。
- 客観的な情報を集める: 様々な情報源から情報を集め、一つの情報だけに頼らないようにしましょう。
- 自分の感情と向き合う: 自分の感情に振り回されず、冷静に状況を判断できるようにしましょう。
- 専門家の意見を聞く: 医師や専門家などの意見を参考に、自分の健康に関する決断をしましょう。
東大阪市・大阪市天王寺区にあるここから整骨院グループでは、患者様一人ひとりの身体の状態や、抱えている悩みを丁寧に聞き取り、エビデンスに基づいた治療はもちろんのこと、患者様の価値観やこれまでの経験も尊重しながら、より良い治療を提供することを目指しています。
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