「腰痛の原因は重い物を持ったから」「姿勢が悪いから」と思っていませんか？ 実はその考え、もう古いかもしれません。

腰痛には“色分けされた5つのタイプ”があり、それぞれに適切な対処法があります。 この記事では、腰痛の本当の原因や分類、そして「どうすれば慢性化せずに改善できるか」について、できるだけわかりやすくお伝えします。

「腰痛＝骨や筋肉の問題」だけではない時代。 心や職場環境、社会的背景まで含めて、あなたの腰痛を見直してみましょう。

腰痛は5色に分類される！？それぞれの特徴と原因

■ 赤（レッドフラッグ）

腰痛の中で最も注意が必要なタイプです。背骨のガンや感染症、骨折など命に関わる重大な疾患が原因の場合があります。 頻度は全体の1〜5％と稀ですが、発熱や安静にしていても痛む腰痛には要注意。 すぐに整形外科など医療機関を受診してください。

■ 緑（グリーンライト）

実は95〜99％の腰痛はこの緑タイプ。 筋肉疲労や姿勢の崩れ、ちょっとした身体の使いすぎが原因で、6週間以内には自然に改善することが多いです。 ヘルニア・分離症・すべり症・狭窄症などの診断を受けても、ほとんどがこの分類。 安心して、体を動かしながら回復を促すことが大切です。

■ 黄（イエローフラッグ）

不安・恐怖・怒り・悲しみなどの“こころの状態”が腰痛に影響するタイプ。 本来は自然に治るはずの腰痛が、心の状態によって慢性化してしまいます。 「治らないかも」「怖い」と思うことで、痛みを脳が強く感じてしまうのです。

■ 青（ブルーフラッグ）

職場環境が原因で起きる腰痛です。 仕事内容への不満や職場の人間関係のストレスなどがきっかけで、腰に痛みが現れます。 実際には身体に異常がなくても、職場に行くと痛む…という場合はこのタイプ。

■ 黒（ブラックフラッグ）

社会的な背景が腰痛の原因になるケース。 家族との関係性、会社とのトラブル、孤独感、社会的な孤立などが重なることで、腰痛が悪化することも。 一見すると腰痛とは関係なさそうな要素ですが、実は無視できません。

腰痛の考え方が変わると、未来が変わる

「重たい物を持ったから」「姿勢が悪いから」といった理由だけでは、腰痛の本当の原因を見逃してしまうことがあります。

そして何より重要なのが、不安や恐怖が痛みを長引かせてしまうということ。 これは脳の反応によるものです。

「これってヘルニア？」「一生治らないかも…」という思いが強くなると、 イエローフラッグ（心のストレス）が発動し、自然に治るはずの腰痛を慢性化させてしまいます。

逆に、「腰痛の9割以上は自然に良くなるもの」と理解しているだけでも、 不安感がやわらぎ、治癒への近道となるのです。

腰痛に対する考え方の変化が、実は一番の薬になるかもしれません。

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