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不思議な痛み「慢性痛」とは?ケガが治っても痛みが続く理由

ケガをしたわけではないのに痛い。
検査では大きな異常がないのに痛い。
昔のケガは治っているはずなのに、痛みだけが残っている。
このような痛みで悩んでいる方は少なくありません。
その背景には、慢性痛という考え方があります。
今回は、慢性痛がなぜ起こるのか、画像検査や背骨の変形と痛みの関係、そして改善のために大切な視点を分かりやすくお伝えします。
・検査では異常なしと言われたのに痛みが続いている方
・慢性的な腰痛や肩こり、首の痛みで悩んでいる方
・マッサージや骨盤矯正で治らなかった方
ケガがないのに痛い。慢性痛とは何か
痛みは本来、体を守るためのサインです。
ケガをしたとき、熱いものに触れたとき、強い刺激を受けたとき、体は痛みを出して危険を知らせます。
このような痛みは、体を守るために必要です。
しかし、慢性痛は少し違います。
ケガがないのに痛い。
ケガは治ったはずなのに痛い。
画像検査では大きな異常がないのに痛い。
同じ場所が何ヶ月も痛い。
このような状態が続くことがあります。
これが、いわゆる慢性痛です。
慢性痛では、必ずしも体のどこかが壊れ続けているわけではありません。
ケガや炎症が落ち着いたあとも、脳や神経が痛みに敏感になっていることで、痛みが続くことがあります。
たとえるなら、火事は消えているのに火災報知器だけが鳴り続けているような状態です。
体に大きな損傷がないのに、脳や神経が危険だと判断し、痛みを感じやすくなっているのです。
ここで大切なのは、慢性痛は気のせいではないということです。
痛みを本当に感じています。
ただし、その痛みが必ずしも骨、椎間板、筋肉、関節の損傷だけで起きているとは限りません。
痛みは、脳と神経が作り出す感覚でもあります。
そのため、慢性痛では痛い場所だけを揉んだり、骨格だけを整えたりしても、十分に変わらないことがあります。
腰痛、首の痛み、肩こり、背中の痛みなどが長引いている方は、痛みの仕組みそのものが敏感になっている可能性も考える必要があります。
画像検査で異常があることと痛みは同じではない
日本は、MRIやCTなどの画像検査機器が非常に多い国です。
検査が受けやすいことは、必要な病気を見つけるうえでは大切です。
しかし一方で、腰痛や首の痛みに対して画像検査を受ける機会が多くなりすぎると、別の問題が起こることがあります。
それは、画像に映った変化を痛みの原因だと思い込みすぎてしまうことです。
たとえば、
椎間板が変性している
背骨が変形している
骨と骨の間が狭い
ヘルニアがある
すべり症がある
このように言われると、多くの方は不安になります。
自分の腰は悪いのでは。
もう治らないのでは。
動くと悪化するのでは。
そう思ってしまうのは自然です。
しかし、背骨や椎間板の変化は、年齢とともに多くの方に見られます。
特に高齢になると、脊椎に変形があることは珍しくありません。
それは白髪やしわと同じように、年齢を重ねる中で起こる自然な変化とも言えます。
大切なのは、画像に変化があることと、今の痛みの原因であることは別だということです。
痛みがない人にも、背骨の変形や椎間板の変化が見つかることがあります。
つまり、画像で何かが見つかったからといって、それが必ず痛みの原因とは限りません。
もちろん、画像検査が不要という意味ではありません。
強い外傷、発熱、がんの既往、足に力が入らない、排尿や排便の異常、急激に悪化する痛みなど、注意が必要な症状がある場合は医療機関での確認が大切です。
ただし、一般的な腰痛や慢性痛では、画像だけで痛みを説明しきれないことが多くあります。
問題は、画像の説明によって患者さんが自分の体を壊れたものとして認識してしまうことです。
腰が悪い。
背骨が変形している。
神経が圧迫されている。
だから動いてはいけない。
こう思うと、体は緊張します。
動くことが怖くなります。
活動量が減ります。
その結果、筋力や体力が落ち、さらに痛みを感じやすくなることがあります。
慢性痛では、画像の情報をどう受け止めるかも、とても大切です。
慢性痛は悪循環を断ち切ることが大切
慢性痛には、悪循環があります。
最初は、ケガや使いすぎ、同じ姿勢の継続などをきっかけに痛みが出ることがあります。
痛みが出ると、体はその場所を守ろうとします。
筋肉が緊張します。
動きが小さくなります。
呼吸が浅くなります。
交感神経も緊張しやすくなります。
交感神経とは、体を活動モードや緊張モードにする神経です。
短時間であれば必要な働きですが、長く続くと体は休まりにくくなります。
筋肉の緊張が続く。
血流が悪くなる。
眠りが浅くなる。
疲れが抜けにくくなる。
痛みへの不安が強くなる。
この状態が続くと、脳や神経は痛みに敏感になっていきます。
本来なら気にならない刺激でも、痛みとして感じやすくなることがあります。
専門的には、痛みを感じるセンサーの反応が過敏になると考えられています。
つまり、慢性痛では、痛みを出している場所だけが問題なのではなく、痛みを認知して反応するシステム全体が敏感になっていることがあります。
この場合、痛い場所を強く揉むだけでは十分ではありません。
むしろ、強い刺激によって神経がさらに敏感になる方もいます。
慢性痛で大切なのは、痛みを感じやすくなっている脳と神経を落ち着かせることです。
そのためには、
安心できる説明
ソフトな施術
無理のない運動
睡眠の見直し
ストレスの軽減
体を動かす自信の回復
痛みに対する不安を減らすこと
が大切です。
マッサージで治らなかった方。
骨盤矯正で治らなかった方。
整体に通ってもすぐ戻る方。
そうした方ほど、痛みを体の一部だけの問題として見るのではなく、脳、神経、筋肉、関節、生活習慣、心の状態まで含めて考える必要があります。
ここから整骨院グループでは、慢性痛に対して、痛い場所だけを見るのではなく、体全体の状態を確認します。
腰痛であっても、腰だけを見ません。
首の痛みであっても、首だけを見ません。
肩こりであっても、肩だけを見ません。
脳と神経の働き、筋肉や関節の状態、姿勢や体の使い方、睡眠、ストレス、不安まで含めて、痛みが続いている背景を整理します。
慢性痛は、原因が分かりにくいため不安になりやすい痛みです。
しかし、どこも壊れていないのに痛いということは、逆に言えば、体は変われる可能性があるということでもあります。
痛みを感じやすくなった神経の状態は、適切な関わりによって落ち着いていくことがあります。
だからこそ、あきらめる必要はありません。
・背骨や椎間板の変化は年齢とともに多くの人に見られ、画像の異常が必ず痛みの原因とは限らない
・慢性痛の改善には、痛い場所だけでなく、神経の敏感さ、不安、睡眠、ストレス、生活習慣まで含めたケアが大切
慢性痛は、とても不思議な痛みです。
検査で大きな異常がないのに痛い。
ケガは治っているはずなのに痛い。
何度も施術を受けているのに、また戻ってしまう。
このような状態が続くと、不安になるのは当然です。
しかし、痛みが長引いているからといって、必ずしも体が壊れているわけではありません。
脳や神経が敏感になり、痛みを感じやすい状態になっていることがあります。
だからこそ、慢性痛には、体だけでなく心や生活まで含めたサポートが大切です。
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