スタッフブログ
なぜ痛みが緩和しないのか?最新の医学情報をお伝えします。
こんにちは!
東大阪市のここから整骨院グループです(*^^*)
今の痛み、なぜ改善していかないのかご存じですか?
痛みの原因とは?
一つの原因だけで痛みが出る事はありえません。
腰痛を始めとした筋骨格系疾患(肩や首などの多くの痛み)
骨盤がズレやすいから?
ヘルニアを持ってるから?
椎間板に問題があるから?
仕事で腰に負担をかけてるから?
いえいえ違います。
ヘルニアの人でも痛くない人いますし、骨盤のズレなんてすべての人間が持ってます。
多くの研究で、
なぜ痛くなるのか。
なぜ長引くのか。
なぜ再発するのか。
という、筋骨格系疾患の真の危険因子が分かってきました。
(Main CJ & Willams AC BMJ 2002)
以下の四種類に分類されています。
レッドフラッグ
イエローフラッグ
ブルーフラッグ
ブラックフラッグ
聞いた事ありますか?
説明を受けたことがありますか?
「あなたの腰痛は、イエローフラッグとブラックフラッグが原因だねぇ」
まあないですよね(^_^;)
患者さんの身体を診ているプロの人達ですら、「?」な人は大勢います。
だって、教科書に載っていないから。
職場の先輩や経営者も教えてくれないから。
しかし、日本から患者さんを減らす、医療費を削減する為には
それでは、一つずつ見ていきましょう。
【レッドフラッグ】
・ガン、圧迫骨折、強直性脊椎炎など
しかし、腰に問題がある腰痛は、
悪性腫瘍0.7%
椎体圧迫骨折4%
脊椎感染症0.01%
強直性脊椎炎0.3%
馬尾症候群0.04%
と極めてまれなのです。
(Jarvlk JG & Deyo RA, Ann Intem Med, 2002)
(Deyo RA, at et, JAMA 1992)
「レッドフラッグは極めてまれ!
【イエローフラッグ】
・私の腰は分離症があるから痛いのだ
・骨盤がズレやすいから無理をしてはいけない
・腰痛は怖い病気だ
・レントゲン検査で〇〇が悪いと言われた
・家族・職場の人達が痛みを理解してくれない
痛みが現れる、慢性化する、再発するのには、心の状態が最も多く関与します。
ここをいかに撃退できるかが、筋骨格系疾患の重要ポイントと言われています。
【ブルーフラッグ】
・満足度の低い仕事
・職場の社会的不支援
・ストレスの多い職場
・労働環境や作業内容の変更が不可能
・労使間のコミュニケーション不足
職場の環境のせいで、腰痛や筋骨格系疾患が発症したり、慢性化するというのです。
残念ながら、患者さんと治療者側だけでは解決できない事が判明しています。
【ブラッグフラッグ】
・会社や医療関係者との意見の不一致
・補償問題
・恐怖心を煽るメディアに対する過剰反応
・家族からの否定的反応
・社会的孤立
驚きですね。こんな事まで痛みの原因になると判明しているのです。
特に、SNSが普及して恐怖心を煽る情報が氾濫しています。
ブラッグフラッグも、医療者が介入できない所です。
いかがでしたか?
心の面や社会の面は、深く深く痛みと関わってますよね。
そして、そのせいで、今なお筋骨格系疾患の患者さんは増え続けているのです。
ちなみに、
椎間板の異常・背骨の歪み・骨盤のズレ・すべり症などの腰の異常は
レッド・イエロー・ブルー・ブラッグ全てを診るのは不可能ですが
「完治させるためにはどうすれば良いのか」
治療ポイントが何となく見えてきますよね。
「○○治療で、○○を治せば痛みは取れる!」
と言われている方も時々見受けますが
患者は損傷に苦しんでいるのではなく、
イエローフラッグ・ブルーフラッグ・ブラックフラッグに苦しんでいる
(Ulnverslty of Huddersfield, Tackling Musculoskeletal Problems, 2009)
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15研究をレビューした結果、力学的因子より
(Macfarlane.GJ,et al, Ann Rheum Dis,2009)
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腰の〇〇を手術で取り除く
痛がっている〇〇治す
ズレている〇〇を矯正する
という「患部を治す事」をしていても
ターゲットは心理社会的因子です。もっと言えば「脳」なんです。
患者さんが自分の体に対して
「自分でも治せる」
「自分の体は実は悪くはない」
私たち治療家の仕事は、イエローフラッグ(心理的因子)にアプローチする事です。
しかし、その治療者側がイエローフラッグを作っているのも事実。
何度も何度も言ってますが、
根拠のない、
先日、ある若そうな男性患者さんが当院に電話予約された際の会話です。
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Aさん
「近所の有名な整骨に行ってたのですが
私
「腰痛なんですね。今は痛みはありますか?」
Aさん
「最近痛みが強くなってきました。
私
「ズレやすい???その有名な整骨院の先生が言ったんですか?」
Aさん
「そうです。矯正治療してもらっていました」
私「(-_-;)…」
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ズレて痛みが出る??
ありえない!それはレッドフラッグですか?誰が証明しました?
関係ないと言う報告なら知っています。
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発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名の骨盤の歪みと
下肢長差を厳密に測定した結果、どのような臨床的意義においても、
骨盤の非対称と腰痛は無関係
(Levangie PK,Spine,1999)
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『腰の骨がズレると腰痛になる』などの
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【慢性化させる治療者】
過剰な検査を行ない、壊れた部品仮説を信じ込ませようとする
(ACC,急性腰痛と危険因子ガイド,2010)
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残念ながら、イエローフラッグは
不安や恐怖心を煽る事を無意識に教育しいているのです。
その背景には、何か理由を付けて、患者さんに通院してもわないと経営が成り立たない
という側面もあるのでしょうが。。。
脳は結構単純で、先生と言う立場の人から説明を受けると
「私の腰は○○になっているんだ」と、信じてしまう所があります。
日本から、腰痛を始めとした筋骨格系疾患を減らすためには
治療者側、労働者を雇う経営者側、
患者さんとそのご家族すべての人が真の痛みの原因
意識改革と環境を変えていく必要があるのです。
これは大変ですねー(-_-;)
でも、実行できれば患者数も医療費も少なくなり
満足度も向上する事は証明されているのですから
行動しないといけませんよね!
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オーストラリアのビクトリア州で大規模なメディアキャンペーンを実施して
ニューサウスウェールズ州と比較した結果、労災申請が15%減少、医療費が20%減少し、
事実上33億円の経費削減に成功
テレビ・ラジオ・新聞・ポスター・セミナー、企業訪問、看板、小冊子、
(16言語に翻訳)などを駆使して新たな腰痛概念を広く普及
(Buchbinder R et al, Spine, 2001)
(Buchbinder R et al, BMJ, 2001)
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まずは、私たち治療する側の人間が意識を変えないといけません。
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【慢性化させる治療者】
過剰な検査を行ない、壊れた部品仮説を信じ込ませようとする
(ACC,急性腰痛と危険因子ガイド,2010)
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このニュージーランド政府機関の報告をしっかりと頭に入れましょう。
私たち、代替治療家は無意識にやってしまいがちですよね。
先ほど紹介した、電話のやり取りでも分かるように
「私の体は〇〇が悪いんだわ!」と思ってもらう為に
「あなたの腰はズレやすいですよ」←信じちゃダメ!!
不安や恐怖心を与えてはダメです。
安心と勇気と希望をいかに持たせれるか。ここに全力投球です!!
皆で協力して
・痛みの原因を知ることも治療の一環
【このようなお悩みの方にお越し頂いています】
・腰、肩、首、ひざなどの体の不調
・自律神経の乱れからくる不調
・痛み、コリ、だるさ、しびれなど
・交通事故によるケガの治療
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