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スタッフブログ

腰椎椎間板ヘルニアの手術は本当に必要か。術後2年後の経過と、今日からできる保存療法の計画

腰椎椎間板ヘルニアの手術は本当に必要か。術後2年後の経過と、今日からできる保存療法の計画

ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアで手術を勧められたとき、多くの方が次の二択で迷います。
今すぐ手術で一気に楽になる道か、それとも手術をせずに保存療法を続けて回復を目指す道か。
結論から言うと、短期的には手術のほうが痛みの改善が早い人もいますが、1〜2年のスパンで見ると手術と保存療法の回復度はほぼ同じ水準に近づいていく傾向があります。
だからこそ、焦って選ぶのではなく、自分の症状・生活・価値観に合った計画を持つことが重要です。

こんな人に読んでほしい
・手術を勧められたが、本当に必要かどうかわからない

・まずは保存療法で改善を目指したいが、何をどれくらい続ければいいか分からない

・再発や再手術のリスクも含め、長期的に良い選択をしたい

手術と保存療法の違いを、短期と長期で見直す

手術の魅力は、強い痛みやしびれを早く軽くできる可能性がある点です。
特に、足の筋力が急に落ちた、膀胱直腸障害が疑われるなどの緊急性の高い所見がある場合は、外科的対応が第一選択になります。
ここは迷うところではありません。


一方で、多くの方が直面しているのは、日常生活は何とかできるが痛みやしびれが続く、というケースです。
この場合、手術をしても、しなくても、時間がたつにつれて差は縮まっていく傾向があります。

なぜ差が縮まるのか。理由は一つではありません。

  1. 痛みは組織の損傷だけで決まらない

    痛みは椎間板の形だけでなく、神経の過敏化、睡眠やストレス、身体活動の量や質、恐怖回避など多くの要素の掛け算で強くも弱くもなります。
    画像の異常は痛みの一部の説明にすぎず、画像所見と痛みの強さは必ずしも一致しません。
    時間の経過とともに、神経の過敏さが落ち着き、行動が整い、睡眠や栄養が改善すると、手術をしていなくても症状は自然に下り坂になっていきます。

  2. 手術の早期効果には期待と環境の影響が混じる

    入院により仕事や家事から一時的に離れ、休息が確保され、強力な痛み止めや処置が行われます。治るはずだという期待が高まると、脳内の痛み抑制システムが働きやすくなり、痛みの感じ方が和らぐことがあります。
    これは手術の価値を否定する話ではなく、痛みが脳神経の働きと密接に関係している事実の説明です。

    そして退院後、日常生活に戻るにしたがって、結局は運動、姿勢、睡眠、ストレス対処といった日々の行動が回復曲線の形を決めていきます。
    ここは手術の有無にかかわらず共通です。

  3. 長期では生活習慣と自己管理が決定打になる

    2年後の結果に差が出にくい理由は、結局のところ、筋力の回復、体幹や股関節の使い方、活動量のコントロール、復職や家事の段階的再開といった生活行動の質が鍵を握るからです。
    保存療法はそこを集中的に鍛えます。手術をしてもしなくても、最後はここにたどり着きます。

まとめると、強い神経麻痺や排尿排便の異常がなければ、まずは保存療法をきっちりと行う価値があります。
短期のしんどさに対しては医療者と相談のうえ薬物療法やブロック注射などを織り交ぜ、長期では運動と自己管理を着実に積み重ねる。

手術のメリットとデメリット、そして「壊れた部品」思考の落とし穴

手術のメリット

・強い痛みやしびれが早期に落ち着く可能性がある

・入院により長めの休養が確保でき、日常の負担から一時的に離れられる

※ただし長期(およそ2年以降)では、保存療法と回復度の差が小さくなる傾向があります

手術のデメリット

・痛みが十分に変わらない場合がある

・再手術になるほど成績が低下しやすい

・合併症や後遺症が生じる可能性がある

・腰そのものが壊れているという思い込みが強まり、恐怖回避行動につながることがある

・費用や時間の負担が大きい

「壊れた部品仮説」とは

腰の骨や椎間板の見た目の異常が、そのまま痛みの原因だと決めつけてしまう考え方を指します。画像所見は情報の一部にすぎず、痛みは神経の過敏化、睡眠、ストレス、活動量など多くの要因で変動します。

過度に画像へ依存した説明や、必要以上の検査は、患者さんに「自分の腰は壊れている」という不安を植え付け、痛みの慢性化を招きやすくなります。ガイドラインでも、過剰な検査や過度な不安をあおる説明は避けるよう注意喚起されています。

脊柱管狭窄症と固定術の話題

脊柱管狭窄症に対する複雑な固定術が短期間で急増した背景には、専門家の意見や慣習、経済的要因などが影響している可能性が指摘されています。
正確な情報が提供されると、多くの患者さんは低侵襲でリスクの低い治療を選ぶ傾向があります。治療法を選ぶ際は、効果だけでなく、合併症や再手術率、費用対効果まで含めて比較することが大切です。

情報の受け取り方のコツ

・画像だけで判断しないで、症状の経過、生活の支障度、神経学的所見を総合で見ます

・手術が必要な緊急サイン(排尿排便の異常、進行する筋力低下など)がないかをまず確認します

・保存療法の質を見極め、教育、活動調整、運動、睡眠・ストレスケアを適切に組み合わせます

・手術を選ぶ場合も、術式の違い、再手術率、合併症、退院後の計画を事前に確認します

まとめ
・短期の痛み軽減は手術が優位になりうるが、1〜2年の長期では保存療法との差は小さくなる傾向がある。

・画像所見は痛みの一因であり、痛みは神経の過敏、睡眠、ストレス、活動量など多因子で決まる。

・保存療法はやることが明確で、教育、活動管理、睡眠、運動、段階的復帰を組み合わせることが要点である。

最後に 当院が保存療法を強く勧める理由と、来院のメリット

当院では、単に筋肉を揉む、骨を鳴らすといった手技とは異なり、脳や神経の働きを整える視点を重視しています。
痛みは脳神経の問題でもあるため、強く押したり無理に動かすより、神経にやさしい刺激と動きの再学習を組み合わせたほうが、結果として回復が早いケースが多いからです。
初回からその場で体の変化を実感できるよう、評価と施術、説明と対話を行います。

保存療法の鍵は継続です。そのために私たちは、セルフケア、通勤や家事の中で使える動作の工夫、睡眠とストレスの整え方まで、生活に落とし込める具体策を提案します。
施術スタッフは柔道整復師や鍼灸師の国家資格に加え、心理カウンセラーの資格も全員が保持。
痛みへの不安や恐怖、職場や家庭の事情など、心の面も含めて伴走します。

もしあなたが、手術の前にできることをすべてやり切って納得して決めたい、2年後に後悔のない選択をしたいと願うなら、私たちが計画づくりから実行、見直しまで一緒に進めます。東大阪市のひがし整骨院、八戸ノ里ここから整骨院、長瀬ここから整骨院へ、まずはお気軽にご相談ください。

本記事は、厚生労働省認可の国家資格
柔道整復師・東 剛士が監修しています。

ひがし整骨院/ここから整骨院グループの集合写真

✅整骨院グループ紹介

私たち「ひがし整骨院/ここから整骨院グループ」では、東大阪市・大阪市を中心に、根本改善を目的とした施術を行っています。

「痛みの原因がわからない」「どこに行っても治らなかった」

そんなお悩みに対し、丁寧なカウンセリングと専門的な検査で、ひとりひとりに合わせた施術を提供しています。

ひがし整骨院/ここから整骨院グループ 地図アクセス

✅各院のご案内

若江岩田ひがし整骨院 集合写真

▶若江岩田ひがし整骨院(東大阪市)
近鉄奈良線「若江岩田駅」から徒歩3分の好立地。
東大阪市で腰痛・肩こり・ぎっくり腰にお悩みの方に向けて、その場で変化を実感できる施術を提供。
国家資格を持つ施術者が、丁寧なカウンセリングと根本改善を目的としたアプローチで対応します。

八戸ノ里ここから整骨院 集合写真

▶八戸ノ里ここから整骨院(東大阪市)
近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩3分。
東大阪市で自律神経の乱れ・慢性疲労・首肩こりなどの不調にお悩みの方におすすめの整骨院です。
女性スタッフも在籍しており、初めての方や女性の方も安心。心理カウンセラー資格を活かした心身へのケアも強みです。

長瀬ここから整骨院 集合写真

▶長瀬ここから整骨院(東大阪市)
近鉄大阪線「長瀬駅」徒歩2分。
東大阪市で坐骨神経痛・ヘルニア・神経系の不調に特化した専門的な施術を行っています。
筋肉だけでなく神経や脳の働きにも着目し、再発しにくい身体づくりを目指します。

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